失語症


失語症は、言葉を理解し表現することに障害が起こります。文字の読み書きにも同時に起こり、書いたり、聞いたり、読んだり、話したりすること、すべての動作に問題が起きてしまいます。

そのため、話せないからといって書いてもらうこともできません。五十音表を使って、言いたいことを指差すことも困難です。また、話していることが理解できなかったり、話が長くなると聞き誤ったり聞き漏らしていたりします。

症状には個人差がありますが、失語症ではこのような問題が起きるのです。言語聴覚士は、このような失語症の患者さんと、どのように関わっているのでしょうか?

失語症が軽い患者さんには、ゆっくりとせかさずに話を聞きます。聞き手の方が話の要点を理解することが大切なのです。また、聞き間違っていないか確認するために、表現を変えていくつか質問します。

失語症が重い患者さんで、自分からうまく話せない場合は、質問を「はい」「いいえ」で答えられるものにし、それに答えてもらいます。この場合も、表現を変えて何度も質問して、聞き間違えてないか確認します。

また、やさしい漢字の単語を使って、会話の中のキーワードを表示したり、絵を見せたりジェスチャーで表現すると理解されやすいです。

失語症になってしまった場合は、言語聴覚士による訓練を受ける必要がありますが、病院の中で行う訓練だけがリハビリではありません。

退院してからも、家庭での日常生活におけるやりとりも、効果的なリハビリになります。失語症で困っている方やその家族の方は、あきらめずにリハビリを続けることが大切です。


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