言語聴覚士の現状


言語聴覚士が働く場所は、医療機関、社会福祉施設や介護施設などで、教育機関でも活躍しています。しかし、医療分野だけでも多くの言語聴覚士が必要なのですが、残念ながら言語聴覚士の求人は、作業療法士や理学療法士と比較すると圧倒的に少ないのが現実です。

その理由は、作業療法士や理学療法士と比べると、言語聴覚士という名称や治療の実績があまり知られていないことにあります。また2002年度まで、理学療法士などと比べて、健康保険での診療報酬が極端に低かったこともあります。

そのため、病院において言語療法士を採用することが遅れていました。2002年の改定後は、診療報酬が理学療法士などと同じ額になるなどしてから、やっと求人数が増えてきています。

ところが、もうすでに作業療法士や理学療法士が働いている病院では、新しく言語療法士を採用することは難しい状況にあります。さらに、2003年まで介護保険でも、デイケアでは言語聴覚士のリハビリテーションの介護報酬が認められていませんでした。

2003年4月からようやく介護報酬が認められましたが、未だに訪問リハビリテーションでは報酬が出ていません。このことも採用がなかなか進まない要因になっています。

このように、法制化が遅れたことが影響して、言語聴覚士によるリハビリテーションの実績が、正当に評価されなかったことは本当に残念なことです。しかし、言語聴覚士も理学療法士などと同じように、障害のある人にとっては、心の支えとなるべき仕事です。

これから、時間はかかったとしも、報酬も含めて言語聴覚士の地位が向上し、より広く社会に求められるようになるに違いありません。


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