嚥下障害


言語聴覚士は嚥下障害のある方に対し、検査や訓練を行って援助をします。嚥下障害は、その程度により症状はさまざまです。

障害が重度の場合は、口からまったく食べることができない方もいます。しかし、多くの方が食事の仕方を工夫することで、なんとか口から食べることができるようになります。

嚥下障害の方にとって、最も飲み込むのが難しいのは水やお茶のような液体です。一見それらは、飲み込みやすそうに思われますが、サラサラしていて通過するのが速いため、気管に入ってしまうことがあるのです。

だから、むせた場合に水を飲ませるのは危険です。むせた場合は、せき払いをするように促し、収まるのを待ちます。また、嚥下障害の方にとっては、細かく食事を刻んだものも、とても食べにくいのです。

刻んだ食事は口の中でバラバラになり、のどに残ってしまうという問題があります。嚥下障害の方には、柔らかくてなめらかな食べ物が食べやすいです。

食事を食べやすくする工夫は、ほかにもいくつかあります。水分を取るときにむせる場合のために、増粘剤という薬品を使うこともあります。これは混ぜるとトロミが出てきて、食べ物を飲み込みやすくなります。

また、食べる物に気をつけていても、一口で食べる量が多ければ、誤って飲み込みやすくなります。その方に合った量で、一口ずつゆっくりと進めていくことが大切なのです。食事をする時の姿勢も気をつけなくてはいけません。言語聴覚士は、患者さんの食事中の姿勢も指導します。

このように食事を食べやすくする工夫はいろいろありますが、患者さん一人一人に合った方法で食事をすることが重要です。そのためには、専門的な検査を受けることが必要になります。もし、嚥下障害の疑いがあるのなら、言語聴覚士のいる病院に相談してみてください。


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